2016年1月20日水曜日

ヘッドホンのケーブルを単線にしてみる

ケーブルの導体には、だいたい複数銅線を束ねた撚り線が使われているが、それを単線にしてみるという試行…。まあ素人考えでは音声信号が複数の導体を通って伝わるより単線の方がシンプルでいいよね、音質改善にも関係してくるのでは…ということ。でも、径で1mmにもなると固くなり取り回しも大変ということになってくる。さらに折り曲げを繰り返すと断線してしまうし、持ち運びには向かないですねw。まあφ0.5mmくらいまででしょうか。2芯の単線で同軸シールド網線という構造のケーブルがあるといいのでしょうが、なかなかないですね。

【試作その1】
ということで?今回は手持ちのアンテナケーブルのマスプロ製3CFVRを使って、作ってみました。このケーブルは中心の単線と同軸の網目線とで構成されています。 ケーブル直径が5.4mmもあるので、入力側のφ3.5mm 3極プラグの加工ではこの2本のケーブルを収めるプラグ部品はないので、3極のプラグが付いたケーブルの端材のプラグ部を代用して半田付け接続しました。出力側のL・Rch用φ3.5mm 2極プラグ部品も大抵はφ5.4mmのケーブルを取り付けれるようにできていないと思いますが、手持ちの部品を加工してなんとか半田付けしました。

--- MASPRO 75Ω COAXIAL CABLE 3CFVR ---
ケーブルの直径:5.4mm
中心の単線の直径:0.6mm
内部絶縁体の直径:3.0mm


音質の変化ですが、単線の良さなのか中音域のボーカルの音に魅力を感じました。高音域が伸びるという感じでなく、中音域が滑らかにつながって聴きやすくなった感じですね。
悪い点はなんといってもケーブルの太さからくる取り回しの悪さですねw。試験的に作ったので我慢します…。

【試作その2】
その後、調子に乗ってw 5C-FVという更に太いアンテナケーブルで同様のヘッドホンケーブルを作ってみました。

--- 75Ω COAXIAL CABLE 5C-FV ---
ケーブルの直径:7.5mm
中心の単線の直径:1.0mm
内部絶縁体の直径:5.0mm


音質はというと、やはり中音域での変化が大きいでしょうか。とはいっても銅線の質も普通の品質でしょうし、これがOFCやPCOCCなど高品質のものだとどうでしょうね。グランド側が同軸の網線なので、これも単線にするともっと効果があるでしょうかね…。

まあなんといってもφ1.0mmの単線はごついw。

※あと、細かいことを言えばハンダの質も関係してくるし、それさえも使わず接点はカシメやネジ止めでやるとハンダによる異金属を介する音質劣化問題も解消できると思います。

【試作その3】
正負極側ともφ1mmの銅の単線にしてみました。

裸のφ1mmの単線を5C-FVのケーブルから抜き取ることにしました。一番外側の被覆にカッターで縦に切っていきますと簡単に引き剥がせますね。そして表面に出る網目線も簡単に引き抜けます。単線である芯線の被覆を取り去るのは結構大変でした。小分けにラジオペンチなどで引き抜くことを繰り返します。このときに芯線に傷つけないようにするのが大変でしたね。

片チャンネル用に2本のφ1mmの銅単線1.5mを用意できたので、今度は絶縁するために何かで巻かなくてはいけませんね。いいものがなかったので、今回は普通の食品用ラップで巻きました。絶縁加工した線を2本束ね、捻ってツイストケーブルにしました。

このケーブル2本でヘッドホンケーブルに仕上げることになりますね。入力側は都合φ1mm4本で、それを束ねてもそんな大きな径にならないので、普通の3.5mmのフォーンプラグ部品に接続できるでしょう。



で、音質の変化は?
前に作ったアンテナケーブル製と同じ中音域の良さを感じ、更に全音域で滑らかさが加わった感じですかね。ソースによっては再生装置全体の限界が見えてきてしまうので、考えものですね。w
にしてもゴツイ…。w

でも、各信号線同士の間隔が狭くなっているので、比誘電率の問題もあり、音質的に追い込めていないかも…。4本の導線を並行に平たい構造にして空気で絶縁するというのがいいのか…でもそんなのもう取り回しもへったくれもなくなるねw。

【試作その4】
アンテナケーブルから抜き取った0.6mmの銅単線4本で作りました。
形状は平行状でかなり幅広いものになりました。



やはり、φ1.0mmの単線のものと比べると音質は落ちるようです。

2016年1月4日月曜日

デジタル・オーディオのコンポーネント分け

アナログ機器だけのオーディオの時代はわかりやすかった?

音声信号を再生する送り出す機器
・アナログプレーヤー
・オープンリールデッキ
・カセットデッキ
・AM・FMチューナー


その音声信号を整え増幅する機器
・プリアンプ
・パワーアンプ
・プリメインアンプ


増幅された音声信号を音波に変換する機器
・スピーカー
・ヘッドホン、イヤホン


くらいでしょうか、各コンポーネント機器をケーブルでつなぎ音楽鑑賞するという基本はデジタル・オーディオでも変わらないでしょう。
でも、音声信号をデジタルで扱うというチップの仕様は日進月歩で1年前に買ったDAC機能付きアンプなりのコンポーネントはもう仕様として古くなってたりしますよね。
そこで、デジタルtoアナログの部分だけは独立したコンポーネントにした方が後先扱いやすいですよね。
ということで、

デジタルデータを貯め送り出す機器
・オーディオ専用NAS (Network Attached Storage)
・メディアサーバー
※この辺も音質にこだわったものが出てきて面白いですね。PCとかタブレット、スマートフォン等がダウンロードした楽曲ファイルの自動転送、再生楽曲の管理、タグの管理、追加CDドライブからのリッピングなどなどのユーザーインターフェイスとなりますね。
※じゃあ、CDドライブ・ネットワークプレーヤーが全部入りでいいのではと思いますが、DAC機能までつけたりアンプやヘッドホンアンプも追加した方がとか…結局収拾がつかないですねw。

デジタルデータをアナログ音声信号に変換する機器
・USB-DAC

アナログに変換してしまえば、アナログ・オーディオ時代のコンポーネントシステムでいかようにもつなぎ合わせることが可能ですね。
デジタル技術の変化にはUSB-DACなどが対応するというのが一番すんなり行く形かと…