2015年10月17日土曜日

Audacityでアナログ盤音源をPCに取り込む

今回はLP盤の音源を24bit/192kHzの仕様でPCに取り込むことにします。
アナログプレーヤーからの音声信号をフォノアンプ/フォノイコライザーやフォノ入力のあるプリメインアンプ、最近ではアナログプレーヤー自体にイコライザー機能を有しLINE出力できるタイプもあるので、それらでLINE出力します。
あとは、PCのオーディオLINE入力に直接接続してもいいし、USB-DAC機能でLINE入力できるデバイス経由で接続してもいいでしょう。この際、ADC(アナログからデジタルに変換)の仕様は当然、24bit/192kHzを満たしてなくてはいけません。

PCへの取り込みには「Audacity」というソフトを使います。


Audacityの「編集」「設定」「品質」とたどっていき、そこの窓の「サンプリング」の「サンプリング周波数…」で192kHzを「サンプル形式…」で24bitを選択しOKします。


これで、24bit/192kHzでの取り込む環境ができました。
今度は、録音レベルを合わせます。実際にレコード盤を再生して最大レベルを超えないように調整します。あまり低すぎても音質に影響がでると思いますので、試行錯誤で設定してください。

PCへの取り込みは上のツールの赤い●ボタンをクリックして開始します。停止は四角いボタンをクリックします。

このようにしてLP盤の片面の音声を取り込めたら、音声信号をノーマライズ(正規化)します。
「エフェクト」「正規化」で行います。
実際は24bit/192kHzで取り込んだWAVファイルは大きすぎて扱いづらいので、片面5曲構成なら1曲4分くらいのWAVファイルにします。
まずは、曲の終わりの部分を探します。そこでクリックすると縦線で選択されています。そこにマウスカーソルを合わせると指マークが出ますので、その状態でドラッグしながら、今度は前方向に曲の始まりを探します。縮尺を大きくするとやりやすいので、ツールの+ボタンや-ボタンで適当な縮尺にして作業します。


選択できたら、「編集」「コピー」します。
次に、「ファイル」「新規」でAudacity窓をもうひとつ出して、そっちの窓で「編集」「ペースト」します。
そして、「エフェクト」「正規化」で1曲分のWAVをノーマライズします。

正規化できたら最終WAVファイルとして保存します。
「ファイル」「オーディオの書き出し」の窓の「オプション」で「WAV (Microsoft)」「Signed 24 bit PCM」と選択してOKします。
「ファイルの種類」「その他の非圧縮ファイル」を選択して、ファイル名を適当につけてWAVファイルを保存します。

この作業を曲数分繰り返します。当然もう片面も同じようにしますね。

出来上がったWAVファイルをそのままプレーヤーソフトで再生してもいいし、お好きなファイル形式に変換してもいいでしょう。
FLACファイルにすると、1曲4分として約140MBくらいのファイルサイズになります。

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