2011年7月6日水曜日

フォノアンプの音質

アナログプレーヤーではプレーヤー自体の精度や作りから由来する音質、それに付けるカートリッジの個々の音質、シェルリード線の音質などなどいろいろ気にする箇所がありますが、そのプレーヤーからの出力を受けるフォノアンプ(イコライザー)自体の音質も関わってきますね。昔?のアナログプリアンプやプリメインアンプにはフォノアンプが内蔵されていましたので、それを使ったり、単体のフォノアンプもありました。いまでも売ってはいるようですね。最近のプレーヤーには初めからフォノアンプが内蔵されて、ライン出力できるものが多いようです。
そこでフォノアンプで音質の違いがあるか聴き比べをしてみました。

【共通試聴機器】
プレーヤー:Technics SL-1200
カートリッジ:Technics EPC-270C

1. SONY Pre-Main Amp. TA-1055A Phono
  • 高調波歪率:0.5%以下(定格出力時) 0.2%以下(1W出力時)
  • 入力感度/インピーダンス:Phono 2.5mV/10kΩ
  • 最大許容入力:Phono 70mV
  • SN比:Phono 70dB(入力2.5mV、Bネットワーク)
  • 周波数特性:Phono RIAAカーブ±1dB
1973年発売のかなり古い製品で、他のフォノアンプからすると音楽が小ぢんまりと聴こえます。

2. MUSICAL FIDELITY Pre-Main Amp. A1 reference Phono
  • 入力感度:PHONO MC/200μV, PHONO MM/2mV
  • SN比:PHONO MC/55dB, PHONO MM/60dB
  • RIAA偏差:±0.5dB (30Hz~50kHz)
  • 高調波歪率:0.5%
A級動作のプリメインアンプに付属のものです。A級動作のメインアンプ部と同様にスカっと高音域が抜ける音質です。音楽を楽しむ点で言うと、仕様特性の良さはあまり関係ないと感じますね。やはり全体の設計思想をユーザーが気に入るか否かに重きがあるように思います。

3. ALPINE/LUXMAN LE-117
  • 定格出力:150mV
  • 出力インピーダンス:100Ω
  • 全高調波歪率:0.005%(1V出力時)
  • 入力感度:MM/0dB 2.5mV、MC/22dB 250μV、MC/32dB 90μV
  • 入力インピーダンス:MM47kΩ、MC3Ω 40Ω 100Ω
  • S/N比:MM95dB、MC83dB(1V出力時)
  • 周波数特性:PHONO (MM/MC) 20Hz~20kHz (±0.5dB)
  • クロストーク:85dB(1kHz) 
こちらは、単体のフォノアンプです。この製品はSN比の良さが仕様でうたわれていまして、音質もその様な良さを感じます。でも、どこか優等生的?でソフトによっては良さを引き出せない時も…あるかもです。

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