1980年代に買ったモバイルカセットプレーヤー…要はSONYのカセットウォークマンのようなもので、SONYのではなくKENWOODのプロダクトです。奥にしまっていたのを取り出して動かしてみると中のゴムベルトが切れているようでテープが進みません。
で、アナログプレーヤーのベルト交換のようにと思い、中を開けて交換してみたいと思います。
【定格】
トラック方式:4トラック、2チャンネル、ステレオ方式
使用テープ:C-30、C-60、C-90
周波数範囲:
40~12,500Hz (NORMALテープ)
40~16,000Hz (METALテープ)
実用最大出力:20mW+20mW (総合40mW) [EIAJ/DC]
出力端子:ヘッドホンジャツク、3.5φ ステレオミニ x1
電源:
電池DC3V (単4電池 x2)
電灯線AC100V 50/60Hz (充電器付ACアダプター使用)
電池持続時間:
●単4電池UM-4使用時 約2.5時間 (EIAJ 1mW出力時)
●アルカリ乾電池単4型使用時 約5時間 (EIAJ 1mW出力時)
●付属充電電池 約2時間 (EIAJ 1mW出力時)
外形寸法:72.2(W)x106(H)x23.2(D)mm (突起物を除く)
最大外形寸法:77.7(W)x107.2(H)x26.8(D)mm
重量:225g (電池含む)
付属品:
ステレオヘッドホン x1
ベルトハンガー x1
充電器付ACアダプター x1
単4型充電用電池 (ニッケル・カドミウム) x4
※本機の定格及び外観については、改良のため予告なく変更することがあります。
【当時のカタログ】
【その1】
まずは分解する。
応急措置として輪ゴムを掛けてみましたが、伸び縮みしすぎてワウフラッターが酷すぎますw。ちゃんとしたゴムベルトを調達しないといけないですね。ネットで検索するといろいろなとこで売ってるようです。
円周長さ240mm、直径でφ76.4mmのものですね。伸びを考えて多少直径の小さいものでいいでしょう。
使用IC
TOSHIBA TA8217P (DUAL AUDIO POWER AMPLIFIER)
【その2】
ゴムベルトの交換
Amazonでゴムベルトセットを購入して交換しました。直径で70mmくらいのものですね。ちょっとはワウフラッターは治まったようですが、まだ結構ありますね。もう30年くらい前のメカなのでいろいろなとこに抵抗があるのでしょうね。
油でも挿してやりますか。
実際、いろいろ調整してみると実に微妙なバランスで成り立っていることがわかりますね。ゴムベルトのテンションが強すぎるとモーターに負荷がかかりすぎて回らない、逆に弱すぎると空回りするなど、メカができても試行錯誤して実際の製品になってるのだなあと思います。
逆にいまのデジタルプレーヤーはそういう苦労がない分、楽なんだろうなと…。
その後、いろいろ調整してみるうちに、今回の1.0mm角φ70mmのゴムベルトは合わないみたいで、ワウフラッターが大きく出てしまいますね。やはりウォークマン用の0.6mm角のゴムベルトでないとだめなのかもしれません。いまネットで調べてみても0.6mmのものが見つかりません。探し方が悪いのかなw。
で、ベルトの掛け方をいろいろ試してみるうちに真ん中のイナーシャ用のものを掛けないようにするとワウフラッターは小さくなるようなので、これで一応置いておきます。