症状としては、電源は入るが音が鳴らないというものです。
まずは、背面の4箇所のビスを外します。隙間にマイナスドライバーなどを入れてハメコミを外します。
このラジオの修理をネットで検索すると、音が鳴らないのはスピーカーユニットの断線が原因というのがありましたので、配線のハンダを取り除き、端子間の導通をテスターで調べると本機も断線しているようでした。
で、スピーカーユニットの交換で対処して、手持ちの「FDK 5A22」(8Ω 0.4W)を使用しました。元の「SONY 156-12」(7.2Ω 0.2W)のユニットがどういう音質かわかりませんが、このユニットはちょっとラジオとしては音割れが出て聞きにくいかもしれませんね。
厚みのあるユニットでは筐体に入りきらないかもしれませんね。
最後に、音が出ることを確認し元に戻して完了です。
このラジオは1989年発売で12,800円だそうです。
※追記
断線していたスピーカーユニット SONY 156-12を分解して再配線に挑戦してみました。
プラスティックのフレームに接着剤で振動板が固定されているので、その部分にペイント薄め液を染み込ませて外しました。ボビンに巻かれたコイルを慎重に剥がして再度配線できるだけの電線を取り出し、電極にハンダつけしてします。分解した振動板とボビンを接着剤で元通りに復元して、各端子間の導通を確認しユニットの修理完了です。
ハンダつけで何度か失敗してちょっといつもよりコテを長めに当ててエナメル線の被覆が溶けるのを待つ感じでうまくいきました。
肝心の音質ですが、FDK 5A22よりは振動板面積が広くストロークもより長いようなので聞き取りやすい音質でした。