2010年7月28日水曜日

アナログVSデジタル 聴き比べ その1~6

ここは、同じマスター音源のアナログ盤とCDなどのデジタル盤を聞き比べて勝手に好き嫌いを言っていこうという企画です。楽曲の音楽的うんぬんではなく、純粋にオーディオとしての音域のバランスとしての感想です。できれば、後にデジタルリマスタリングされたものは除外します。そうでないと、デジタルメディアの方に有利ですからね。点数は10点満点採点です。

★聴き比べ その1:斉藤由貴 「ガラスの鼓動」 (2nd Original Album 1986.03.21 LP、CD発売)
(Amazon CD[紙ジャケ+HQCD]
アナログLP盤の音はやはり高音域方向にバランスがずれているように聴こえますね。CD盤も同時に発売されていますので、CD盤でのバランスを意識したミキシングになってるのでしょう。静かな音調の曲が続くと、どうしてもアナログ盤特有のスクラッチノイズが気になります。アナログ盤の点数:6点
さて、CD盤の方ですがって初期マスター版のCD音源がないことに気づくw。最初から企画倒れじゃんwということで、2003年版のリマスター版の方で代用です。中音域のボーカルのリッチ感が圧倒的に違います。でも、アナログ盤ならではのなめらかな感じも捨てがたいのですが・・・。リマスターデジタル盤の点数:9点

01 千の風音 (斉藤由貴/武部聡志/武部聡志) ※インストルメンタル
02 月野原 (斉藤由貴/崎谷健次郎/武部聡志・崎谷健次郎)
03 土曜日のタマネギ (谷山浩子/亀井登志夫/武部聡志)
04 初戀 (松本隆/筒美京平/武部聡志)
05 情熱 (松本隆/筒美京平/武部聡志)
06 コスモス通信 (松本隆/来生たかお/武部聡志) ※新録
07 パジャマのシンデレラ (田口俊/亀井登志夫/武部聡志)
08 お引越し・忘れもの (斉藤由貴/亀井登志夫/武部聡志)
09 海の絵葉書 (松本隆/筒美京平/武部聡志)
10 今だけの真実 (斉藤由貴/MAYUMI/谷山浩子)


★聴き比べ その2:松田聖子 「SQUALL」 (1st Original Album LP:1980.08.01、CD:1983.12.21発売)
(Amazon CD[CD+DVD, Limited Edition]
LP盤はまだアナログ全盛の時代だけあってバランスは最高です。9点
この作品の録音はアナログだと思われます。後にMaster Sound盤なるデジタル技術を用いたLP盤も出されますが、大きい声では言えませんが私個人としては、それの存在価値を見いだせません…。当時のデジタル技術ではかえって元のアナログの音質を保てないではないかと考えられますね。PCM 24bit/192kHz以上とかDSDでアナログMTR録音素材をデジタルデータに落としてからのリマスターのアナログ盤にならないと価値が出ないように思いますが…。
CD盤の方は中音域が抜けた感じでちょっとバランスは崩れてます。7点
ちなみに、2006年のDSDデジタルリマスター版も聞いてみるとアナログ版に近いバランスで、当然ながら全体にダイナミックレンジが広がった感じですかね。9.5点

01 ~南太平洋~サンバの香り (三浦徳子/小田裕一郎/信田かずお)
02 ブルーエンジェル (三浦徳子/小田裕一郎/信田かずお)
03 SQUALL (三浦徳子/小田裕一郎/大村雅朗)
04 トロピカル・ヒーロー (三浦徳子/小田裕一郎/松井忠重)
05 裸足の季節 (三浦徳子/小田裕一郎/信田かずお)
06 ロックンロール・デイドリーム (三浦徳子/小田裕一郎/大村雅朗)
07 クールギャング (三浦徳子/小田裕一郎/松井忠重)
08 青い珊瑚礁 (三浦徳子/小田裕一郎/大村雅朗)
09 九月の夕暮れ (三浦徳子/小田裕一郎/信田かずお)
10 潮騒 (三浦徳子/小田裕一郎/大村雅朗)
---Album Data---
Producer : M. Wakamatsu (CBS/SONY), K. Tsukino (Sun Music)
Engineer : T. Suzuki, E. Uchinuma (Hadashi No Kisetsu)
Assistant Engineer : T. Ohshiro, H. Yoshikawa
Photographer : T. Mutoh Designer, M. Yamada
Recording Date : June July 1980
Recording Place : CBS/SONY Shinanomachi St. No.1, No3
Special Thanks to Y. Oda, Y. Miura

#1
Drums 広瀬徳志
E.Bass 松本茂
E.Guitar 今剛 松宮幹彦 松下誠
Keyboards 信田かずお
Percussions 石井宏太郎
Flute 旭孝 藤山明
Trumpet 数原晋グループ
Strings JOEグループ
#2
Drums 広瀬徳志
E.Bass 松本茂
E.Guitar 今剛 松宮幹彦 松下誠
Keyboards 信田かずお
Percussions 石井宏太郎
T.Sax 斉藤清
B.Sax 砂原俊三
Chorus 小田裕一郎 信田かずお 松下誠
#3
Drums 島村英二
E.Bass 岡沢茂
E.Guitar 松原正樹
Keyboards 大村雅朗 佐藤準
Percussions ベッカー
Trumpet 数原晋グループ
Trombone 新井英治グループ
Strings 多グループ
#4
Drums 武田光司
E.Bass 松下英二
E.Guitar 松原正樹 直居隆雄
Keyboards 渋井博
Percussions 中島御
Flute 旭孝
Strings JOEグループ
#5
Drums 宮崎全弘
E.Bass 高水健司
E.Guitar 松下誠 三畑貞二
Keyboards 信田かずお 井上アキラ
Percussions 鳴島英二
Flute 藤山明
F.Horn 中沢健二
Strings JOEグループ
#6
Drums 島村英二
E.Bass 岡沢茂
E.Guitar 松原正樹
F.Guitar 笛吹利明
Keyboards 佐藤準
Percussions ベッカー
Trumpet 数原晋グループ
Trombone 新井英治グループ
T.Sax ジェイク・H・コンセプション
Chorus 梅垣達志 尾形道子 伊集加代子
#7
Drums 武田光司
E.Bass 松下英二
E.Guitar 松原正樹 直居隆雄
Keyboards 渋井博
Percussions 中島御
Trumpet 数原晋グループ
A.Sax ジェイク・H・コンセプション
T.Sax 村岡建 三森一郎
B.Sax 砂原俊三
Strings JOEグループ
#8
Drums 宮崎全弘
E.Bass 金田一昌吾
E.Guitar 矢島賢
F.Guitar 吉川忠英
Keyboards 田代マキ 山田秀俊
Chorus バズ 尾形道子
Strings トマト
#9
Drums 広瀬徳志
E.Bass 松本茂
E.Guitar 今剛 松宮幹彦
Keyboards 信田かずお
Percussions 石井宏太郎
Strings JOEグループ
#10
Drums 島村英二
E.Bass 岡沢茂
E.Guitar 松原正樹
F.Guitar 笛吹利明
Keyboards 大村雅朗 佐藤準
Percussions ベッカー
Chorus 梅垣達志 尾形道子 伊集加代子
Strings 多グループ


★聴き比べ その3:南野陽子 「GELATO」 (1st Original Album 1986.04.21 LP、CD発売)
(Amazon 中古CD
このアルバムはLP盤の方がバランスがいいように聴こえますね。CDはやはり高音域方向にシフトしてるように聴こえます。とは言え、LPの方もベストバランスとは言えないかもしれません。となれば、リマスタリングで聴きたいですが、今の時代録音した音源からデジタルリマスタリングするまでの売上を見込めるかどうかですかね。ということで、勝手採点w LP:8点、CD:7点

01 春景色 (イノブランシュ/岸正之/萩田光雄)
02 涙の海で眠りましょう (田口俊(REIKO)/中崎英也/萩田光雄)
03 悲しみモニュメント (来生えつこ/鈴木キサブロー/新川博)
04 花びらの季節(ころ) (佐藤純子/岸正之/萩田光雄・木戸泰弘)
05 潔白(イノセント) (鈴木雄大/鈴木雄大/萩田光雄)
06 さよならのめまい (来生えつこ/来生たかお/萩田光雄)
07 私たちのメリーゴーランド (田口俊(REIKO)/亀井登志夫/萩田光雄)
08 映画色の雨 (佐藤純子/小川哲夫/萩田光雄)
09 恥ずかしすぎて (康珍化/都倉俊一/大村雅朗)
10 優しいたそがれ (イノブランシュ/萩田光雄/萩田光雄・木戸泰弘)


★聴き比べ その4:南野陽子 「VIRGINAL」 (2nd Original Album 1986.11.01 LP、CD発売)
(Amazon 中古CD
このアルバムはLPもCDも及第点というか可もなく不可もなく、私が好むバランスではないことで言えば平均的なバランスといいますか・・・。LP、CDとも8点かな。

01 ガールフレンド (小倉めぐみ/木戸泰弘/萩田光雄・木戸泰弘)
02 砂に埋めたSECRET (青木久美子/亀井登志夫/萩田光雄)
03 ニュー・イヤー・イヴ (田口俊(REIKO)/亀井登志夫/萩田光雄)
04 ベルベット・シークレット (田口俊(REIKO)/岸正之/萩田光雄)
05 呼びすてにしないで (田口俊(REIKO)/亀井登志夫/萩田光雄)
06 黄昏の図書館 (田口俊(REIKO)/鈴木雄大/萩田光雄)
07 接近(アプローチ) (森田記/亀井登志夫/萩田光雄)
08 私の中のヴァージニア (戸沢暢美/木戸泰弘/萩田光雄)
09 ムーン・ランデヴー (田口俊(REIKO)/萩田光雄/萩田光雄)
10 海のステーション (田口俊(REIKO)/岸正之/萩田光雄)
11 曲がり角蜃気楼 (小倉めぐみ/木戸泰弘/萩田光雄)
12 せいいっぱいの想い出 (田口俊(REIKO)/木戸泰弘/萩田光雄)


★聴き比べ その5:石野真子 「微笑(ほほえみ)」 (1st Original Album 1978.07.25 LP発売)
(Amazon CD[微笑み(ほほえみ)+12(紙ジャケット仕様])
初の1970年代の聴き比べです。世代的には上の方ですけど、音楽的にはいかにも70年代アイドルそのものですが、オーデイオ的に聴くと、とても好感持てますね。ミキシングもそこまで凝ってなくて、その分音の鮮度がいいです。ストリングスもハッとするくらいに鮮明な音を鳴らします。ボーカルの音もそんなにいじってないのではないのでしょうか。今回はLP素材しかないので、LPだけの採点ですけど、9点。

※ここまで聴き比べをしてみてオーディオ的に純粋に聴くと生演奏を完全体とすると、ライブモノラルか2ch録音>スタジオ・モノラル録音>スタジオ4ch録音>スタジオ24ch録音>・・・と変に録音/ミキシング技術を駆使しない方が面白いというかひとつひとつの音の鮮度がいいというか、そんな感じがします。確かに、今の作品でもいいのはありますが、それ以上に昔の録音の方に惹かれる自分がいます。歳のせいかなw・・・。

01 詩生活
02 ふれあい
03 わたしの首領
04 ひとり娘
05 イカルスの子守歌
06 ジーパン三銃士
07 私はオレンジ
08 いたずら
09 雨だれのワルツ
10 待ちぼうけ
11 苺になるな野いちごよ
12 狼なんか怖くない


★聴き比べ その6:山口百恵 「夏ひらく青春」 (9th Single 1975.06.10 EP発売)
(Amazon CD[GOLDEN BEST 山口百恵 コンプリート・シングルコレクション]
さらにさかのぼって1975年の作品を聴きました。百恵さんはEP盤しか手持ちがないので、これで判断しますが。45回転という点でLP盤より音質的に有利ということもありますが、でも円盤の中心部に近づくとトラッキングエラーによる歪みがでるということを差し引いても、とても好きなバランスと音質ですね。LP盤で山口百恵さんのアルバムを聴いてみたいですね。いま中古市場で手に入るのでしょうかね。
MP3ですがCDの音も聴いてみました。非可逆圧縮なので比較はできませんが、やはり一音一音はきれいですが雰囲気が伝わってきません。アナログで収録したものはすべてアナログで処理した方が相性がいいのでしょうか。そんな気もします。EP盤の点数:9点。でもバランス面でいうとデジタルリマスター版CDの方がいいですね。ということで、リマスターCDは9.3点。微妙ですがwその辺は雰囲気感の違いを加味しました。

01 夏ひらく青春 (千家和也/都倉俊一/穂口雄右)
02 愛がひとつあれば (千家和也/都倉俊一/馬飼野康二)

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